タンゴ発祥の地はカディスとされていますが、グラナダやセビージャ(特にトリアーナ地区)でも発展しました。
タンゴはアクセントのはっきりしたリズミカルなスタイルで、ブレリアと並んでフィエスタ(フラメンコの宴会)では欠かせない曲種です。
タンゴの歌詞の内容も明るいものが多く、音階はミを主音とするアンダルシア音階が基本ですが、グラナダやトリアーナでは長調や短調で歌われることもあります。
タンゴの振り付けでは、腰の入った、フラメンコらしいうねりやひねりを特徴とする動きがよく取り入れられます。
タンゴのコンパスは4拍子で比較的理解しやすいスタイルなので、初期に習う教室も多いです。
しかしそれは「簡単」という意味ではなく、シンコペーションが多用された横ノリをフラメンコらしく粋に表現するのはなかなか難しいものです(一歩間違えれば「お遊戯」になりかねません…)。